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光免疫療法とは ABOUT PHOTOIMMUNOTHERAPY

光免疫療法研究支援会 がんに苦しむことの無い世界を目指して-

NPO法人「光免疫療法研究支援会」は、その名の通り「光免疫療法」の研究を支援する団体です。
          光免疫療法は手術・化学療法(抗がん剤投与)・放射線療法・免疫療法に続く、「第5の治療法」と呼ばれ、今までの治療法のデメリットを解消する特徴をもっています。
新しいがん治療法「光免疫療法」は、がん患者の苦しみを軽減し、光明の未来を創造することを目指しています。
あなたのご支援が、多くの患者たちの笑顔と希望を取り戻す力になります

当団体について

私たち「光免疫療法研究支援会」は、令和5年4月12日に設立されたNPOです。
光免疫療法によるがん治療の医療発展の支援を目的とし、次の事業を行います。

・光免疫療法に関する周知啓発、支援事業
・光免疫療法に関する政策提言事業
・その他目的を達成するために必要な事業

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がんを取り巻く課題

「がん」は日本において国民病として認知され、身近な存在となっています。


2019年に新たに診断されたがんは、999,075例にも上ります。男性では566,460例、女性では432,607例が診断されていますが、これは私たちの家族や友人、同僚、知人の中にもがんという病気と向き合っている方が少なからずいることを意味しています。また、性別に関係なく、がんは誰にでも発症する可能性があり、それゆえに身近な存在と言えるのです。


日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性が65.5%(2人に1人)、女性が51.2%(2人に1人)です。また、がんで亡くなる確率も男性が26.2%(4人に1人)、女性が17.7%(6人に1人)と高い数値を示しています。これは、私たち一人ひとりががんという病気と直接的に向き合う可能性が高いことを意味しています。


「がん」は決して遠い存在ではなく、日常生活に密着した国民病です。誰もがかかりうる病気であり、多くの人々がその影響を受けています。

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光免疫療法図解イラスト

光免疫療法について

これまで、がんの治療法としては、手術、化学療法(抗がん剤投与)、放射線療法、免疫療法(がん細胞を直接壊すのではなく、免疫を活性化させることでがんを攻撃する方法)が行われてきました。光免疫療法は、これらの治療法に続く「第5の治療法」と呼ばれ、今までの治療法のデメリットを解消する特徴を持っています。

従来の治療法によるデメリット

化学療法や放射線療法は、がん細胞だけでなく正常な細胞まで攻撃してしまいます。本来はがんを攻撃する役割を持っている免疫細胞も、これらの治療によってダメージを受けるため、免疫機能が落ちてしまうことがあります。

手術は、がんが転移している可能性がある場合、免疫を担う器官であるリンパ節を切除することがあり、免疫機能の低下につながってしまいます。

光免疫療法(ひかりめんえきりょうほう、英:Photoimmunotherapy)とは、光に反応する薬を投与し、薬ががんに十分集まったところでがんに対してレーザー光をあてることで治療する、新しいがん治療法です。日本においては、「切除不能な局所進行又は局所 再発の頭頸部癌」に対する治療として2020年9月に承認され、現在は保険診療として治療を受けることが可能です。


光免疫療法用の薬は、がん細胞の表面に多く出ている目印(抗原)にくっつくタンパク質(抗体)に、光に反応する物質をつけたものです。この薬を点滴投与すると徐々にがんに集まっていき、1日くらいでがん細胞に薬がたくさんくっつきます。そこにレーザー光を当てると薬が反応し、薬がたくさんくっついたがん細胞は破裂して死滅します。一方で、光免疫療法用の薬自体は細胞にダメージを与えませんし、使用するレーザー光も人体に害は及ぼさないので、抗がん剤のような治療部位以外での副作用はなく、患者にやさしいがん治療法といえます。

また光免疫療法は、直接細胞を殺傷する作用だけでなく、患者自身のがんに対する免疫を活性化することでもがん細胞を攻撃します。光免疫療法によりがん細胞を破壊すると、がん細胞の中からがんに特有の物質(がん抗原)が周囲にばら撒かれます。一方、がん細胞の近くにいる免疫細胞はダメージを受けていないので、周りの免疫細胞が出てきたがん抗原を取込み、壊れたがん細胞と同じ細胞に対する免疫が活性化されます。

POINT

・がん細胞だけをピンポイントで壊すため、正常な細胞を傷つけない
・がん細胞に対する免疫を活性化できる

光免疫療法の現状

厚生労働省は、2020年9月、最終段階の臨床試験(治験)が終わっていないため、安全性や有効性の検証という条件付きながら、世界に先駆けて日本で承認しました。対象は、切除不能な局所進行または局所再発の「頭頸部がん」で、他に治療法がない場合のみです。


2022年4月には、光免疫療法の基礎研究と臨床応用研究を行う研究所として「関西医科大学附属光免疫医学研究所」が設立。所長には小林先生が就任されています。


手術療法・化学療法・放射線療法・免疫療法に続く、第5のがん治療法として“光免疫療法”が様々ながんに適応されるよう、臨床応用に向けた研究も推進予定です。

光免疫療法のがん治療
~負担の少ないがん治療を目指して~

「光免疫療法」は新しいがん治療法として大きな期待を集めていますが、現時点ではまだ治療の対象となるのは頭頸部がんの再発患者に限られています。


ご存じの通り、がんは人体の様々な部位で発症します。


ここでは男性の罹患率第1位の前立腺がんについて触れていきます。


前立腺がんの治療方法は、がんの進行の程度や状態などによって検討されますが、大きく分けると手術(外科治療)・放射線治療・ホルモン療法(内分泌療法)の3つです。


局所進行がんまたは転移がんに対して用いられるホルモン療法で使用する薬には、健康保険が適用されます。ただし薬は高額で1か月の薬代が30万円を超えることもあります。保険適用が3割負担の場合は、10万円超が自己負担となります。


日本の前立腺がん患者数はおよそ10万人。※
患者個人にとっても国にとっても経済的な負担は小さくありません。
※「全国がん登録罹患データ(2019年)」によると94,748例)


またホルモン療法は体内の男性ホルモンを低下させた結果、多様な副作用が出現することがあります。
頭痛、ほてり、発汗、性欲減退、勃起障害、筋肉現象、肝機能障害、女性化乳房、乳房痛、精巣萎縮、貧血、骨粗鬆症、肥満、糖尿病、心血管疾患、認知機能の低下、うつ傾向が認められていますが、特に男性機能に関わる副作用は若い男性には大きな問題となっています。


小林先生は「前立腺がんは特異的な抗原があり、患者全体の8割をカバーしている」とおっしゃっています。光免疫療法が適用できるがんの種類が増えていけば、世界中の多くのがん患者を救えることが見込まれます。患者の身体的・経済的・精神的な負担が少ない「光免疫療法」は、がんに苦しむ多くの患者にとって大きなメリットのある治療法です。また国の国庫負担の面から見ても、ジェネリック薬品への置き換えよりもさらに大幅な負担軽減が期待されます。


治療できるがんの種類を拡げていくためには がんの種別ごとに治験をして薬事承認をする必要があり、一刻も早い対応が望まれます。


小林先生の光免疫療法こそが世界中で苦しまれているがん患者の希望の光となる-
当法人はそう確信し、小林先生のご活動を応援してまいります。

車椅子の患者に寄り添う医療チーム

当会の事業活動

「光免疫療法研究支援会」は、光免疫療法を通じて、世界中のがん患者を支援し、治療法として広める使命を担っています。私たちは、がん治療に革命をもたらす可能性があるこの療法が、できるだけ多くの方々に知られ、支持されることを願い、様々な活動を展開しています。 当会は、その活動の1つとして、小林先生への取材を実施しました。その成果は、情報誌「Kids Journal」に掲載予定です。この広報活動を通じて、できるだけ多くの方々に光免疫療法について知っていただき、賛同を得ることを目指しています。なお、「Kids Journal」は、株式会社さなるが発行する情報誌で、全国で約50,000部が配布されています。(詳細はこちら)

小林先生
寄付金贈呈記念写真

さらに当会は研究支援のために寄付活動も行っています。お預かりした全額(手数料を除く)は、光免疫療法の研究資金として活用されます。この寄付活動により、研究の推進に貢献できることを願っています。


ご寄付に関しましては、「光免疫療法支援会 法人事務局」にてお受けしております。
お気軽に下記連絡先までお問い合わせください。
当法人では、ご寄附をいただいた方に寄附金控除が適用されるよう、認定NPO法人の認可を目指して運営しております。


私たちは、光免疫療法の研究が一層進展し、多くのがん患者の救いとなる日が早く訪れることを心から願っています。この願いを実現するために、引き続き支援活動を広げていきます。がんに苦しむことのない社会の実現のため、どうか、ご支援をお願いします。